ほんの数日前にお客さんから「ここは昔の建物のとき、冬は寒くて、朝起きたら布団に吐いた息が凍りついてパリパリになっていたんでしょう」と言われたので宿主が「昔の建物は確かに寒かったけど、そこまで寒くはなかったよ。布団が凍り付いたのは、朱鞠の宿だよ!」って言っておりました。

朱鞠の宿かあ、懐かしい伝説の宿だな~、なんて言っていたら、今日、朱鞠の宿をやっていたはっぱさんが、稚内に用事があったついでに寄ってくれました。朱鞠の宿はかつて男性二人でやっていて、一人は今、美瑛で遊岳荘という宿をやっておりますが、はっぱさんは宿業を引退しています。

20年以上ぶりかで会ったけど、ちっとも変っていなくて、昔話に(それこそ40年以上も前の話です)花が咲きました。とても寒いところで戦前に建てられた建物で宿をやっていたので「廊下でダイヤモンドダストが見れたんだろ??」って宿主が聞くと「それはどうだったか、でも廊下に水をこぼすと、すぐに凍り付いていた」とは言っていました。若いからそういうところで宿をやれたんだな~って言っていました。

次は20年も間をあけると、生きているかどうかさえも分からないので、もうちょっと早めに会おうよ、ということでサヨナラしました。