保育園児のころから毎年、お父さんと一緒に来ていたお客さん。初めて来たときは黒ラブのんた君を見て怖い、と泣いて「ブラック大魔王」というすごいあだ名をのんた君につけて恐れていたのに、毎年来るうちにすっかり仲良くなってのんた君と遊んでいたのが忘れられないです。

コロナ禍があって、僕たちが行くことによってジョーさんにコロナをうつしちゃったら大変なんだから!と田舎の祖父母に気を使うように気遣ってくれて、そのあと受験生とかで数年会わずに今回、久しぶりにお父さんと来てくれました。もう大学生なんだそうです。少年ではなく、立派な青年になっているんです。びっくりして、宿主は思わず視線をそらしてしまうぐらいでした。いやまったく、自分たちもトシを取るはずです。

47年も宿をやっていると、最近は、お父さんやお母さんに薦められて来た、という若いお客さんもいます。うれしいことですね。これからは若い人の時代だな~とつくづく思いながら、我々年寄りはマイペースで細く長くやっていこうと思います。