降っては溶けを繰り返していた雪も、溶けずに根雪になるのは11月中旬。少しずつ雪が降り積もっていきます。
12月~1月は、とにかくよく雪が降って、太陽や利尻が見えない日が続きます。
その間に雪はどんどん降り積もっていき、何もかも雪の下に。
厳しい自然環境ですが、晴れたときに見せる自然の美しさには、息をのむときがありますよ。
真っ青な空に樹氷が見事な朝。窓についた霜の華。どちらも厳しい冷え込みと風のない日に見られます。
冬は宿の広間から日の出が見られます。たまにサンピラー現象で、光の柱が伸びている様子も、暖かな部屋から見ることが出来ます。
足跡は普通、雪面から沈むものなのに、風で回りの雪が吹き飛ばされて、足跡が浮き出して残っていることもあります。また動物の足跡が宿の周りにいっぱい残るので、夏よりも野生動物の存在を身近に感じることが出来ます。
真っ白な利尻だからこそ、夜明けの光でピンク色に輝くのがきれいですよ。
2月中旬から3月にかけて、お天気が安定して快晴になり、利尻が見える日も多くなります。
雪が締まって、スノーシューだけでなく、長くつでぽくぽく歩くこともできるようになります。夏は行けないような所も自由に行けるのが、雪原の時期の楽しさです。
内地で桜の開花予想の話題が盛り上がるころはまだ、サロベツ湿原は雪の中です。それでも日増しに光が力強くなって日中の気温がプラスになり、春がすぐそばにやってきていることを感じさせてくれます。