本当の冬が懐かしくなったので、ということで、数年ぶりに息子が年末年始をサロベツで迎えようと、羽田ー稚内の飛行機で帰ってくることになりました。よく悪天候で飛行機が欠航するし家から出られなくもなるし、年末年始は無理して家に帰って来なくて良いと言ってあったのですが、今回は9連休、年明けは早めに東京へ戻る予定で暮れは27日の飛行機を取ったようでした。
宿主と二人で迎えに行く朝、意外とサロベツは晴れておりました。最初の写真は道道106号線のユックルあたりです。道路が凍っていておっかないのでスピードはゆっくりめ。でもこの時はまだ余裕があったんです。
このあと、猛吹雪になって真っ白で前が見えなくなりました。気が付くと対向車線に出ていたり、路肩へはまりそうになったりと、久々に怖い思いをしました。もちろん写真なんか撮る余裕はなく、左の路肩状態を見て運転する宿主に状況を伝えるので精いっぱいです。これはもう絶対、飛行機は降りん!と思いました。なんとか猛吹雪の区域を抜け稚内にたどり着くと、町の中は雪がやんで意外と視界良好です。
これだったら、飛行機は降りるかも!と希望をもって、とりあえず年末年始の買い物をした後、稚内空港へ行くと、その時はまた雪が降って視界は悪くなっていました。これはこれはどうなるんだ。
場合によっては羽田に引き返したり、新千歳空港に降りる場合がありますとの注釈付きで飛んだ飛行機、とりあえず待っていると、飛行機に乗っている息子からラインで状況が送られてきました。
「定刻は12時43分。20分ぐらいにはもう稚内空港の上空に来ていて、天気が回復するまで旋回して待つ、12時50分ぐらいに着陸できる見通し」と言うアナウンスがあったとのこと。きっとこの雪雲が50分頃には通り過ぎるんだろうなあ、と思って待合室で待ちました。でも50分になっても着陸の気配なし、するとまた連絡があって、「横風が強くて着陸できない、あと、20分から40分ぐらい旋回して、横風が落ち着くか様子を見る」とのこと。
折り返し便で出発する人向けには、到着が遅れているので出発は14時に変更、と言うアナウンスがあったので、待てば降りられるという勝算があるのかなあと思いました。雲間から青空ものぞくんだけど、横風の問題なので仕方ない。
空港でひたすら待つこと1時間半、13時50分頃まで稚内上空を旋回して粘った挙句、息子を乗せた飛行機は着陸をあきらめて新千歳空港へ行き先を変えました。迎えに来ている人も大勢いたけど「まあ冬だし。仕方ないよね」って感じでありました。折り返し便に乗るはずの人たちも大変!
すぐに空港を出て、今度は40号線から豊富町市街を経て家に帰ったのですけど、息子が新千歳に着く方が早かったです。2枚目の写真は、444号線の、ちょうど旧原生花園を過ぎたあたりです。これでもまだ写真を撮る余裕がある状態ですよ^^
さて息子のほうは、稚内までの本日限り有効のJR切符を航空会社からもらったので、稚内で泊まるつもりでいたら、豊富に23時過ぎにつくにもかかわらず友達が駅から家まで送ってあげると言ってくれて、0時前に帰ってきました。自分たちの車はもう家の前で雪に埋まっている状態で、迎えには行けなかったので、友達には本当に感謝しています。私道入り口の看板のところに、宿主が長靴をもって迎えに行きました。
本当の冬が、まさに強烈な出迎えをしてくれました。だけれども友達の暖かさにふれて、凍えるばかりの冬ではないことを感じられてよかったですね。羽田に戻る年明けの飛行機は、無事に飛びますように!