宿の私道
宿の私道

2025年の営業も今日で終わりになり、明日から長い休みをいただいて、2026年ゴールデンウィークのころより再開予定です。その営業終了間際の昨日、18日の朝に、ちょっとびっくりする、しかし皆さんにお知らせしなければならないことが起きました。朝食を広間で食べていたお客さんが、私道わきの原野側笹薮からヒグマが出てきて、私道をそのまま降りていく姿を目撃しました。

私たちは台所にいたので、お客さんに呼ばれてすぐに広間の窓に行ったときは、もうすでにヒグマの姿は見ませんでしたが、5人いたお客さんが全員ヒグマに間違いないというので、宿主はお客さんの安全のために車に乗って確認しに行きました。私道を下り、道道444号線を400メートルほど稚咲内方面へ行ったところで、おそらく同じ個体のヒグマを目撃しました。ヒグマはそのまま笹藪の中へ消えていき、その後、目撃情報はありません。

すぐに警察へ連絡し、役場へも連絡しましたが、こういう時のマニュアルがあって、被害がなく目撃だけなら、「十分注意してください」という注意喚起だけで終わるそうです。

昔からヒグマはいたけれど、人が住むエリアには来ないと地元に住む人たちは言っていたし、宿の畑やごみ箱がヒグマに荒らされたこともないし、山菜を採りに山奥や砂丘林に入らない限り、普通の生活をしていればヒグマに会うことはないと、思っていました。宿主もここに住んで50年近くで、初めてヒグマを目撃してしまったわけで、やはり私たちも衝撃的でした。

幸いというかなんというか、宿は長い休みに入るので、状況を冷静に見守り、対策など考えておきたいと思います。