暑いので帰りたくな~いと言いながら、短い休みを満喫し、息子は東京へ帰って行きました。冬は吹雪いて飛行機が欠航になったら大変なので、正月休みは無理して帰ってこなくていいと言ってありますから、ここ数年は年末年始に帰ってこなかったのですが、今度は少し休みが長そうなので、帰ってこようかなと言っていました。
東京には、ほんとの冬が来ないと言います。寒くなってもうじき冬が来るのかな~と思っていると、冬が来ないまま春になってしまうのだそうです。どんよりした鉛色の空、日中でも氷点下で、上からも横からも下からも雪が吹き荒れるサロベツの冬。ほんとの冬が懐かしくなったんだとか。
ああ、あどけない話だ、と有名な詩を思い出しながら、じゃあ今度の年末年始は久しぶりにちゃんと正月料理を作って待ってようかなあと思いました。
確かに内地、関東は台風の影響など自然災害に見舞われているようですが、大阪は主だった災害もなくエアコンの効いた自宅かショッピングセーターくらいしか行き場が無いです。
結局は「自宅の居間でゴロゴロ」になるのですが。
避暑地と思っていた北の地もここ数年は内地以上の湿気で不快指数がかなり高く、高野山や吉野の方が快適です。
大阪もGW辺りから10月迄は昼間はほぼ真夏日。
潮流温暖化を肌で感じます。
真夏の一時期はサロベツも蒸し暑い日が多くなって、その時期に避暑地のような快適さを求めるのなら、適さないでしょうねえ。
でも書きたかったのは・・・「智恵子抄」の「あどけない話」にでてくる「智恵子は東京に空が無いといふ、ほんとの空が見たいといふ」と言う一節と、息子が「ほんとの冬が懐かしくなったので久しぶりに年末年始に帰りたい」という言葉がリンクし、暴力的ともいえるサロベツの冬の厳しさも、故郷の冬と思えば懐かしく感じるのかと、妙にしみじみ心に響いたので書いたのでした・・・。