広間から見た霧の原野方面
広間から見た霧の原野方面

霧が晴れた!って喜んだのは、ほんの二日ほどで、またもや濃霧、霧雨、雨!に逆戻りです。住んでいれば、霧で地平線あたりが見えずかえって景色が果てしなく広がって見える、と思うのは、いつもの風景を見ているからであって、初めて来たお客さんは、利尻や晴れた原野を眺めたいでしょうね。でも天気ばっかりはどうしようもない。晴れた日、そして夕日を見にまたいらしてくださいませ。

広間と窓から見える景色
広間と窓から見える景色
6月と言うことでお客さんは年配の方が中心ですが、若い人も来られます。牛乳鍋の相席は、バイクの人だったり、野鳥を見に来た人だったり、年齢が近い人だったり、お客さんの雰囲気を見て組み合わせますが、その日によっては年齢も幅広く共通項もなく、組み合わせは様々です。

昨日は久々に10代の若者が来て、「あなたも俺のように体のあちこちが痛い、体力がなくなった、そういうのをあと50年すれば理解できるようになるんだよ~、でも俺の今日言ったこと、50年たっても覚えてくれているかな~」なんて宿主が言って、大笑いでした。

うちは牛乳鍋の相席でも、それ以外でも何でも構わない、ということを了承してくれる人しか夕食付きで予約を受けなくしたので、牛乳が体質に合わない、と言う人は夕食抜きで予約してもらわないといけないし、ユースホステルやとほ宿に泊まり歩いている人には馴染みがある鍋の相席システムでも、個々の要望に合わせてサービスする一般のホテルや旅館にしか泊まったことしかない人には、びっくりするシステムだと思います。

時間に縛られたくない、他人に気を使いながら食べたくない、という人も多くいるのは当たり前のことです。鍋の相席は、一緒に食べる人のペースにも合わせて、お互いに暗黙の配慮をし合うことになり、他人に気を使いたくない、合わせられない、と言う人は、予約を受けていて大勢います。そういう方はどんな人でも、申し訳ないけれど、夕食付きで泊まりたいのならば、他の宿にしてもらうしかありません。うちのようなシステムで、一緒に相席でよいですよ!って人が来てくれて、年齢も仕事も関係なく、楽し気に話がはずんでいるのを見ているのは嬉しいです。

今までは牛乳がダメな人とか食事の要望をいろいろ聞いていたんだけど、自分たちも年齢を重ね、どちらか一人だけで全てをやらなければならないときが、昨年のように突然やってくるかもしれません。そのとき宿主でも何とか対応できるようにこういうシステムにしました。牛乳は体質に合わないけど、泊まりたかったから!と言って、夕食抜きで来てくれるお客さんもいます。本当にありがたいことです。お客さんに合わせての食事を提供できないけれど、宜しくお願いしますね。