先日の話なんですけど、広間でお客さん同士が「ここの宿、3千万で売りに出しているんだって…」と話をしているのを聞いて、宿主はびっくり!

その前日に、お客さん(A)に冗談で「ここの宿を3千万で売りに出しているから買え!!」って言ったのを横で聞いていたお客さん(B)が、他のお客さんに話したみたいなんです。AとかBとか他の、とか色々出てくるんだけど(!)きっと、宿主と直接しゃべっていたお客さんは冗談と分かっていても、他のお客さんには伝言ゲームのようになって、真実のような話になってしまったのかも。

もちろん慌てて宿主は、広間にいたお客さんに否定いたしました。ええ、売りに出しておりませんよ。だいたい冗談なのか本当なのか分からないようなことを言う宿主が悪い。1億円で売りに出している、って言ったら本気にしなかったかも??いや、本気にする人でたかな???

30年以上前、私が結婚してこちらに来たばかりのころ、いいところのお嬢様が来た、みたいなうわさが流れて、いろんな宿の噂話をよくお客さん同士しているけど、いい加減な話やなあ、と思っておりましたら、その根源はやはり宿主で、「芦屋のお嬢様だから」と冗談でお客さんに言ったのが広まったみたいでした。私は河内ですから「芦屋」と「河内」ではイメージが180℃違ってしまう。河内と言っても、田んぼを埋め立ててできた新興住宅街なので、先祖代々の河内ではないんだけれど。

まあだいたい、えっなんでやねん!と思うことは、宿主が自分で蒔いた種が多い!次に宿を売りに出しているというときは、10億ぐらいに言ってもらおうかしらん。